自主制作にこだわるわけ

手で握ったおにぎり

みなさんはコンビニのおにぎりをどう思われますか。
手軽で便利ですが、あのきれいなセロハンに包まれたおにぎりは、お母さんが作ってくれるおにぎりとは違います。
コンビニのおにぎりは製造過程において、おそらく人の手に触れたことはないでしょう。 あったとしても素手ではなく、ビニール手袋をつけているかもしれません。

ekura1 おそらくコンビニのおにぎりを作る側の人は、たくさん売れてほしいということに心を込め、味より日持ちや衛生面を優先します。それでもおいしいという事は求められるため、人間の味覚を刺激する添加物がたくさん入っているようです。
香料・調味料・酸味料・着色料・保存料など、家庭で作るおにぎりには不要なものばかりです。

家庭で作るおにぎりは、誰が作って誰が食べるかがよく分かっているので、ビニールの手袋も添加物もいりません。子どもに喜んでもらえるように心を込めたおにぎりの味は、添加物で刺激した味と違って、子どもの本当の味覚を刺激し、成長を促すものになるのではないでしょうか。
わたしたちは心のこもった、人の手に触れたおにぎりを作りたいのです。



子どもが求めているもの

昨今、ほぼ毎日のように殺人事件のニュースが飛び込んできます。
子どもを狙った凶悪事件も後を絶ちません。
そして幼児誘拐事件などで、『犯人はアニメ好き』というような報道があるたびにわたしたちは心を痛めます。そんな時、アニメは子どもにどんな影響を与えるのかという疑問がわきます。

この答えを探すため、わたしたちは『だるまちゃんシリーズ』を自主制作し、保育園や幼稚園で上映会をさせていただくことにしました。

子どもを刺激する添加物のないアニメ。手作りのアニメは、毎日TVから流されるアニメやゲームに慣れた子どもに受け入れられるのだろうか、とても気になりました。ところが結果、嬉しいことに子どもはとても喜んで『だるまちゃん』を見てくれました。そして生の声をたくさん寄せてくれました。

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わたしたちは、素手で握ったおにぎりを食べて喜んでもらったような嬉しさでいっぱいになりました。また、大事なことに気づかされました。子どもはアニメやゲームが好きだけれど、本当は友だちと外で遊ぶことの方が、もっと好きだということです。

『だるまちゃん』には派手なアクションも難しいテーマもありません。
しかし子どもが求めてやまない友達との遊びの世界があります。わたしたち大人はいつしか子どもから遊びの場を奪ってしまったのではないでしょうか。その代わりに、アニメやゲームを与えているのではないでしょうか。

子どもに安全なものを食べさせたいという事に反対する親はいないと思います。
子どもの成長に必要な栄養を、いろいろな食物を与えて吸収させ、そのことによって子どもは大きく育っていきます。

人体に有害な食品添加物や農薬が豊富に含まれているということが、あらかじめ分かっているとしたら、それを子どもに与える親はいないでしょう。大人はその食物が子どもにとって栄養になるのか毒になるのか、考えて与える責任があると思いますが、いかかでしょうか。



アニメって商品を売るためなの?

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今TVで流れているアニメは多くの場合、キャラクターカードやおもちゃを売るためだったり、ゲーム機やおかしを売るためだったりします。

アニメの制作費を出している人が、自分の会社の製品を売るための宣伝としてアニメを利用しているわけですから当然のことです。子どもはその作品の中に登場するおもちゃに関心を持ちますし、それがCMで流されればすぐに欲しがるでしょう。そして親は買って与えるかもしれません。

そのことが子どもの成長にどのような影響を与えるかを想像する力は、大人の側に求められるのではないでしょうか。子どもの食欲を刺激するような味付けをしたお菓子を、子どもの欲しがるままに与えたら子どもはどうなるでしょうか。

子どもが口に入れる物や、目や耳から入るものについて、一緒に考えてみませんか。

仕事が忙しいからとか、子どもが欲しがるからとか、簡単で便利だからとか、親の都合で無差別に与えてしまってはいないでしょうか。
なんでも与えて子どもに判断させるという声も聞きますが、幼児にその判断力があるのでしょうか。
もちろん人間は栄養だけでなく、時には毒も少し取り入れます。しかしそれは抵抗力・免疫力をつけるためであり、たくさん食べ続ければ中毒になってしまいます。

子どもにとって今のアニメやゲームは果たして栄養なのでしょうか。
毒なのでしょうか。
もちろん、人によっては毒になるものが、別の人には栄養になる場合もありますので一概には言えません。しかし子どもが食べ過ぎて肥満になっているということだけは確かではないでしょうか。

わたしたちの周りはいつの頃からか、ファストフードとコンビニだらけになりました。簡単さや便利さ、快適さの追求の結果です。しかし子どもの成長に、簡単さと便利さと快適さはどう影響するのでしょうか。

わたしたちはアニメを作っていますが、アニメだけが子どもの遊び相手になるのは好ましくないと思っています。ですからわたしたちの作ったアニメを見てくれた子どもが、自分も外へ飛び出して友だちと遊ぶようになってくれることが、わたしたちの本当の喜びです。

何はともあれ、わたしたちの作ったアニメを皆さま一度手にとってご覧ください。
栄養がなくておいしいか、栄養があっておいしくないか、栄養がなくておいしくもないか、栄養があっておいしいか。
それは皆様の判断にお任せするしかありません。